ウクライナ、電力輸出を停止へ 国内供給安定化のため
ウクライナは、国内の電力システムの安定化のために、10月11日から電力輸出を停止する。
10日、エネルギー・石炭産業省がフェイスブック・アカウントで発表した。
発表には、「今日の火力発電所や変電所を襲ったミサイル攻撃により、ウクライナは、国内電力システム安定化のために、2022年10月11日から電力輸出を停止せねばならない」と書かれている。
同省はまた、ロシアはウクライナに対してエネルギーテロを続けており、同時に欧州連合(EU)に対するエネルギー圧力を強めていると指摘した。
発表にて、ハルシチェンコ・エネルギー・石炭産業相は、「さらにウクライナからの電力輸入は欧州がロシアのエネルギー消費を減らすのに役立っていたと説明した。だからこそ、ロシアは、私たちの電力システムを破壊し、ウクライナからの電力輸出の機会を潰しているのだ」と発言した。
なお、10日、ロシア軍はウクライナ各地に大規模なミサイル攻撃を行った。キーウ、フメリニツィキー、リヴィウ、ジトーミル、ドニプロ、ハルキウ、クリヴィー・リフなどの自治体が攻撃を受けており、インフラ施設が破壊された他、民間人が11名死亡、89名負傷したことが判明している。