ロシアのウクライナ諸都市攻撃は戦場での露軍の無力さの証明=NATO事務総長

ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は11日、ロシアが10日にウクライナ各地に対して行ったミサイル攻撃につき、それはロシア軍が戦場で無力であること、ロシアがこの戦争に勝てないことを証明するものであると指摘した。

ストルテンベルグNATO事務総長がNATO国防相会合前日の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私たちが昨日(10日)目にしたものは、弱さだ。現実は、彼らが戦場で進展を達すことができず、ロシアがこの戦場で負けているという点にある。彼らは、ウクライナ軍の攻勢を止めることができないので、領土から撤退している。その中で、彼らに可能な返答の唯一の手段が、ウクライナの町々に対する無差別攻撃であり、民間インフラや重要インフラへの攻撃なのだ。言うまでもなく、それはウクライナに苦しみや破壊をもたらす。しかし、それはまた、プーチン露大統領にとって代替手段がないことも反映している」と発言した。

同氏また、ロシアはこれまでも自治体に対する類似の攻撃を行ってきたことを喚起し、「彼らがその攻撃を事前に計画していたかどうかにかかわらず、その攻撃は現実を変えることはないし、その攻撃の性質も変えない。民間人が死亡し、民間インフラが標的に選ばれた。それは、受け入れられない。それは国際法に違反している」と発言した。

なお、10月12、13日、ブリュッセルでは、NATO国防相級会合と、米国手動のウクライナ防衛支援コンタクト・グループ会合が開催される予定となっている。