「全てのウクライナの町にウクライナ国旗を戻す」=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、ウクライナは自国の東部、南部、クリミアの全ての町にウクライナ国旗を戻すと発言した。

ゼレンシキー大統領が10月14日の「ウクライナ防衛者の日」に行われた式典で演説で発言した。大統領府が式典の動画を公開した

ゼレンシキー氏は、「私たちは、ロシア占領者から私たちの国の北部を解放した。ハルキウ州を解放しており、東部全体の解放を続けており、確実にその解放を遂げる。私たちは、私たちの全ての町へとウクライナ国旗を戻す。私たちの国の南部の町にもだ。私たちは、私たちのクリミアを取り戻す。私たちは、私たちの国家の領土一体性を回復する。そして、私たちは、残念ながら今のところロシアにて敵に拘束されている、あるいは無理矢理私たちの大地から連れ去られてしまった、全ての私たちのウクライナ人を取り戻す」と発言した。

同氏はまた、それは確かに非常に困難な課題だとしつつ、しかし私たちがそれを解決せねばならないのだと強調した。

さらに同氏は、そのためにはウクライナ人は団結を維持して、互いに支え合い、国家を、ウクライナを、勝利を近付けるために塹壕や拠点にいる全てのウクライナの英雄たちを強くするためにあらゆることを行わねばならないと発言した。

同時に同氏は、ウクライナの人々は歴史上常に、何より自由のために、戦ってきたのであり、それはウクライナの人々のあらゆる世代に受け継がれてきているものだと指摘した。同氏は、ウクライナの防衛者は、古くはルーシの時代から、テロ国家ロシアと戦う現代まで、同じ栄光、同じ力を有しているのだと強調した。

同氏は、「それは、解放する者の栄光である。(他者を)従わせる者ではない。それは、平和をもたらす者の栄光である。平和を破壊する者ではない。それは、戦う者、自由のために戦う者の栄光である」と指摘した。

なお、ウクライナでは、10月14日は、「ウクライナ防衛者の日」に定められている。

ゼレンシキー大統領は同日、国民に向けたメッセージ動画を公開した他、戦死者追悼を行い、また負傷兵への見舞いに軍病院を訪れていた。

写真:大統領府