ロシア軍、クリミア橋を通じた補給の困難継続=ウクライナ軍

ウクライナ軍南部司令部「ピウデン(南)」のフメニューク報道官は16日、クリミア橋が爆発により損傷した結果、ロシア占領軍は同橋を使った軍事機材のクリミアへの輸送に困難を抱え続けていると発言した。

フメニューク氏が「統一ニュース」出演時に、記者からのクリミア橋を通じたロシア軍の補給の状況に関する質問に答える形で、発言した。

フメニューク氏は、「彼らは、装備、供給、ロジスティックの点で非常に危機的な状態にある。なぜなら、予備の投入は確かにそこから行われていたし、それら供給の約75%がクリミア橋を通じて行われていたからだ。今のところ、海すら私たちの味方であり、自然すらも、そこで何かがうまくいくことを妨げている。というのも、フェリーをも止めてしまったからだ。風により、海峡を通じた移動ができず、そのため彼らは機器、弾薬、軍用機材の不足により本当に苦しんでいるのだ」と発言した。

同氏はまた、占領軍はドニプロ川の左岸から右岸への物資輸送の試みも行っていないが、人員のみは移動できていると伝えた。

これに先立ち、10月8日朝、ロシア領と被占領下ウクライナ領を結ぶ違法建築物の通称「クリミア橋」で爆発と火災が発生し、車道部分が一部陥落した他、鉄道部分でも貨物車の火災が起きていた。