ウクライナとロシアの人権問題担当全権が面会

ウクライナ最高会議(国会)の人権問題全権を務めるドミトロー・ルビネツ氏は、17日の被拘束者交換の際に、ロシア側の人権担当オンブズマンであるタチヤナ・モスカリコヴァ氏と初めて面会した。

ルビネツ氏がテレグラム・チャンネルにて報告した

ルビネツ氏は、「被拘束者交換の際に、ロシア連邦オンブズマンのタチヤナ・モスカリコヴァ氏と初めて面会した」と伝えた。その際、両者は、ロシア占領下ウクライナ東部オレニウカの収容所について、ウクライナとロシアの代表者、並びに必要な場合には第三者の参加を得た上での訪問の必要性について協議したという。

また、ルビネツ氏は、モスカリコヴァ氏と民間人に関する2者間連携について協議したとも伝えた他、ロシア占領地域とウクライナ政府管理地域において拘束されている人々への面会手段についても話し合ったと報告した。

その他、被拘束者が親族に電話をかける機会の提供、行方不明者の捜索、難民の身分証明書の回復、別々の場所にいる親子の再会について協議したという。

ルビネツ氏は、同面会を受けて、両者は、今回協議した人権保護の課題の実現に向けて、公的書簡を送ることで合意したと報告した。そして同氏は、「私は、協議された提案の実現が、私たちの国民への支援への一歩となるという期待を抱いている!」と書き込んだ。

これに先立ち、7月29日、一時的被占領下ドネツィク州オレニウカのウクライナ軍人が拘束されていた旧第210矯正収容所にて、大きな爆発が発生した。ロシア側の発表では、約50人のウクライナ軍人が死亡、70名以上が負傷したという。

オレニウカの同施設には、マリウポリ製鉄工場「アゾフスタリ」から投降したウクライナ軍人が拘束されていたことがわかっている。

写真:ルビネツ人権問題全権