ロシア軍、過去24時間でウクライナ9地域を攻撃
ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は、18日から19日朝にかけて、ウクライナ9地域へ攻撃を行った。
各地州軍行政府の19日9時時点の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。
チェルニヒウ州(北部):18日、ノウホロド=シヴェルシキー地区、コリュキウカ地区へ砲撃あり。19日未明、フリニウカへ迫撃砲の砲撃あり。
ザポリッジャ州(南部):19日未明、ザポリッジャ地区の町の重要インフラへのS-300のミサイルによる攻撃あり。施設には火災発生。
スーミ州(北部):19日未明、セレディノ=ブダ共同体への火砲砲撃あり、12弾着弾。被害なし。18日、ユナキウカ共同体への砲撃で住民2名死亡、1名負傷。ホチン共同体とノヴォスロビダ共同体への火砲砲撃あり。計64弾着弾。
ドニプロペトロウシク州(南部):19日未明、クリヴィー・リフ地区とニコポリ地区を攻撃。クリヴィー・リフ地区では、ミサイルがエネルギーインフラ施設に着弾。複数自治体で停電発生。また、給水施設への停電により、水の供給が停止。電力関係者が作業中。クリヴィー・リフでは、敵攻撃により二階建て住居が損傷。犠牲者なし。ニコポリ地区では、敵は多連装ロケットシステム「グラート」「ウラガン」でマルハネツ共同体とチェルヴォノフリホリウカ共同体を砲撃。犠牲者なし。住宅が損傷。
ハルキウ州(東部):18日、ロシア軍は、チュフイウ地区、ハルキウ地区、クプヤンシク地区の衝突ラインとロシアとの国境沿いを攻撃。具体的には、ヴォウチャンシキ・フトリ、ヴォロヒウカ、ハティシチェ、クラスネ、オヒルツェヴェ、スタリツャ、ストリレチャ、ハトニェが砲撃を受けた。住民2名負傷。解放された土地では地雷除去が続いており、過去24時間で709個の爆発物が処理された。
ルハンシク州(東部):18日、ウクライナ軍は、ビロホリウカ方面含め、敵の複数の攻撃を撃退。敵は同日、セリマヒウカ、フレキウカ、ナジーヤ、ビロホリウカを攻撃した。バフムート方面では、敵は戦車と火砲で衝突ライン全域を砲撃。ロシア軍は、ルハンシク州防衛者配置地点を13回砲撃した。
ドネツィク州(東部):19日未明、敵は、ソレダール近郊パラスコヴィーウカを砲撃。5階建て集合住宅と3軒の民家が損傷。犠牲者なし。
ドネツィク州ではまた、19日未明と朝、アウジーウカ、マルインカ、クラスノホリウカ、バフムートが攻撃された。民間人4名死亡、12名負傷。
ミコライウ州(南部):19日未明、敵は、自爆型無人機「シャヘド136」で2回攻撃、州内では同無人機が13機撃墜された。ベレズネフヴァテ共同体が常に砲撃を受けている。18日夜、シローケ共同体の村の外への砲撃あり。
ヘルソン州(南部):活発な戦闘が続く。衝突ライン沿いや後方の共同体は、体系的に敵の攻撃を受けている。敵は、防衛線を強化しようとしている。またウクライナ軍配置地点を航空機、榴弾砲、多連装ロケットシステム、迫撃砲で攻撃している。
その他の地域は相対的に平穏だった。