ゼレンシキー宇大統領、スイス大統領と電力インフラ復興の支援等につき協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、キーウ(キエフ)を訪問したカシス・スイス大統領と協議を行った際、ロシアのミサイル攻撃により破壊されたウクライナの電力施設の復興などへのスイスの支援可能性につき協議を行った。
ゼレンシキー宇大統領がカシス・スイス大統領との会談後共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、(カシス)大統領と、私たちのエネルギー施設へのロシアの攻撃の被害を排除する支援をスイスが行う可能性につき協議を行った」と発言した。
同氏はまた、会談時には、ウクライナの鉄道などの輸送インフラの近代化へスイスが参加する可能性についても話し合われたと述べ、「スイスは、私たちが(国鉄)ウクルザリズニツャ社の車両刷新のために必要な経験と能力を持っている」と指摘した。
その他同氏は、加工産業や、脱占領した地の通信システム復旧、サイバー分野の課題対策といったウクライナの特定の分野の発展にスイスが関与する可能性についても協議したと伝えた。さらに、「スイス側のユニークな経験を考慮した上で、ウクライナにおけるシェルターの建設や、地雷除去の分野における連携も協議した」と発言した。
またゼレンシキー氏は、フェイスブック・アカウントで、会談時の動画を公開した。
ゼレンシキー氏は、「カシス・スイス大統領、キーウへようこそ。この訪問は、私たちの大陸全体と人間性の安全が挑戦を受けている際には、中立を維持することが不可能であることを示すものだ」と書き込んだ。
同氏は、カシス氏との協議の主要なテーマは、ロシアのテロへ対抗する上でのさらなる連携だったとし、また「スイスによるウクライナ領の犯罪的併合の試みへの原則的な非難とEUの制裁パッケージ支持につき感謝している」と伝えた。
また、カシス大統領は共同記者会見時、スイスは中立国だが、しかし中立とは起きていることに注意を向けないでも良いことは意味しないし、人々の大量殺人と中立とは何の共通点もないと発言した。