ロシアがウクライナに払うべき賠償金は150兆円=元米大使

テイラー元駐ウクライナ米大使(2006〜2009)は、ロシアは同国軍がウクライナで犯した戦争犯罪や破壊の責任を取らねばならず、ウクライナ復興のためには7500億ドルから1兆ドル(約150兆円)の支払いをせねばならないと発言した。

テイラー元大使がザグレブで開催されているクリミア・プラットフォーム第1回議会サミットの会場内で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

テイラー氏は、「犯罪と侵略は罰さねばならない。ロシアは非難されねばならない」と発言し、そのためには、法廷が設置され、ロシアから賠償金が支払われねばならないと強調した。

そして同氏は、「ウクライナを復興するために7500億ドル、あるいは最大1兆ドルまで支払われねばならないし、その内少なくとも3000億ドルは、G7の国々の銀行にあるロシア中央銀行の凍結された資産から入ってこなければならない」と発言し、G7はその問題の作業をすべきだと指摘した。

その他同氏は、ウクライナが戦争でロシアに勝つことは不可避となっているとの見方を支持した。

同氏はまた、ドニプロ川右岸にまだ駐留している2万人のロシア軍人は、ウクライナ軍の反攻によって切断されるだろうと指摘した。そして同氏は、「私は、それがロシアの軍事的崩壊をもたらし、そのような形でロシアが負け、ウクライナが勝利するとの確信と予感を抱いている」と発言した。