前線の主要な戦闘はバフムートとアウジーウカの周辺で起きている=ウクライナ内務相顧問

ウクライナのデニセンコ内務相顧問は26日、現在のロシア・ウクライナ戦争の情勢につき、現在東部ドネツィク州のバフムートとアウジーウカの周辺で主要な戦闘が生じていると発言した。

デニセンコ氏がテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

デニセンコ氏は、「前線の状況は、実質的に、重要な出来事はもう一定期間にわたってバフムート周辺とアウジーウカ周辺に集中している。つまり、そこで重要な出来事が起こっている。そこで、ロシア人は成功のないまま襲撃しようとしているが、何も実現できていない」と発言した。

その他同氏は、南部ヘルソン州について、軍事からの情報として、ウクライナ側は過去24時間でロシア軍の倉庫を1つ破壊し、また少なくとも10人のカディロフ系兵士を殲滅したと報告した。

記者から、ウクライナ国境は現在どの程度理想的に防衛されているかと聞かれると、デニセンコ氏は、そこには国境警備隊以外に、保安庁(SBU)や領土防衛部隊の役割もあると述べ、また「それは実質的に、ウクライナの北部防衛の話となり、スーミ州、ハルキウ州の話にもなる。しかし、何よりまず私たちは、ベラルーシ方面に注意を向けねばならない。現在、過去数か月ずっと、ロシア軍がベラルーシ側から入ってこれないようにするために、国境の強化、地雷設置が行われてきている」と発言した。

同氏はまた、ベラルーシ領内には現在攻撃用の部隊の編成は行われていないと指摘し、「(ウクライナ領への)侵攻開始に十分な数は、機材も、兵員も、今そこにいる彼らのところにはない。それは、ウクライナのインテリジェンスが追っている。ベラルーシのパルチザンも関連の情報を提供している」と伝えた。

さらに同氏は、記者の質問に答える形で、現在多くの人には、プーチン露大統領やショイグ露国防相などの責任追及が可能という考えはファンタジーのように見えるかもしれないが、「しかし、誰もがミロシェビッチの例を覚えている。ハーグが彼に対して捜査を始めたのは、彼が大統領だった時であり、彼は人生を牢屋の中で終えたのだ。そのため、本件においても。私たちは、先例があること、その先例は私たちが引き継がねばならないことを理解しておかねばならないのだ」との見方を示した。