「勝利には時間が必要」=クレーバ宇外相、終戦時期の予想述べず

ウクライナのクレーバ外相は28日、ロシアとの戦争は、ウクライナが勝利するまで続くのであり、そのプロセスには時間が必要だと発言した。

クレーバ外相がTSN局番組への出演時に発言した

クレーバ氏は、「ウクライナ人は、勝利に時間が必要とすることへの準備をしておかねばならない。どれぐらい時間がかかるか? 数週間、半年、あるいは1年か。それはもう別の問題だ。しかし、勝利は必ず訪れる」と発言した。

また同氏は、ウクライナは勝利について「締め切り」を定めることはできないと発言した。同氏は、「もし私たちが別のアプローチを採用し、締め切りを設定したとしよう。(例えば)私たちが春まで戦うとか、次の冬まで戦うとか述べて、その時になってだめだった(編集注:まだ締め切りまでに勝利に至っていない)などのことだ。それは、敗北への道である。ウクライナは、その道を選ぶことはできない」と発言した。

その他同氏は、2月24日に全面的侵攻が開始した際にその後の展開を占うために自身が考えていた2つの基準に言及し、その1つは、ウクライナが最初の1週間を耐え切り、戦う能力を示すことが決定的に必要だと思っていたこと、もう1つは、ロシア占領軍の死者が1万人を超えたら、ロシア軍は著しく弱体化すると期待していたことを明かした。

その上で同氏は、「2つ目の基準では、私は間違っていた。私は、プーチンがこれほどまで自国民の命を軽視しているとは思っていなかったのだ。しかし、1つ目は正しかったし、1週間経過後に他の国の私たちの抵抗に対する姿勢が根本的に変化し始めた」と発言した。