ロシアが今後数か月で制空権を奪う可能性は小さい=英国防省
英国防省は7日、貧困な訓練、経験あるパイロットの損失などの問題から、ロシアが今後数か月で対ウクライナ戦争で制空権を獲得する可能性は小さいとの見方を発表した。
英国防省がツイッター・アカウントでインテリジェンスの評価報告を行った。
発表には、11月3日にザルジュニー宇軍総司令官が、ロシアはウクライナ領でソ連・アフガン戦争時の2倍以上の航空機を失ったと発表したことが報告されており、それはアフガンでの119機損失に対して、ウクライナでは278機の航空機を損失したことを指すものだと書かれている。
同省は、「私たちはこの数字を独立して検証はできていないが、ロシアに制空権不在が続いている状況は、おそらく貧困な訓練、経験あるパイロットの損失、防空密集圏での近接航空支援実施のリスク増大によって悪化しているのであろう。今後数か月でそれが変わる可能性は小さい」と指摘した。
また、ロシアの航空機損失はおそらく新しい機体の製造能力を大幅に上回っているだろうとしつつ、さらに能力あるパイロットの訓練に時間が必要であることが、ロシアの航空戦闘能力を再生する能力をさらに低減していると指摘した。