ウクライナ情報機関、ロシア政権作成の「報道機関」向けの奨励用語リスト公開

ウクライナ国防省傘下情報総局は8日、ロシアにて動員などに対して国民の不満が高まっていることを受けた報道の際の用語に関する勧告リストを入手したと発表した。

情報総局が発表した

情報総局が公開した「勧告リスト」には、ロシアのプロパガンダメディアに対して、動員兵の省略形「モビキ(мобики)」を使わないよう、動員兵に対してもっと敬意を払うよう要請されている。さらに、ウクライナ軍のことは「戦闘員」とか「武装集団」と呼ぶことが推奨され、同時にウクライナ軍のロシア語の省略形である「VSU」は絶対に使用しないよう勧告されている。

また、爆発やパルチザンの工作を「木綿(хлопки)」と隠語で呼ぶことも止めるよう呼びかけられている。さらに、徴兵が言い渡された後にロシアから出国した国民については、「逃亡者(убежанты)」などと呼んで揶揄することが推奨されている。

情報総局は、このような用語に関する勧告は「ロシア社会に問題があること、不満が高まっていることを示すものだ」とし、ロシア政権は問題を解決する代わりに、住民の印象を操作するために引き続きプロパガンダを利用しようとしていると指摘した。