NATO事務総長、露軍のヘルソン撤退発表につき「展開を観察しているところ」

ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は9日、ロシア軍がウクライナ南部ヘルソンから撤退すると発表したことにつき、NATOは今はヘルソン周辺の情勢展開を観察しているところだと発言した。

ストルテンベルグNATO事務総長がスナク英首相との会談後記者会見寺に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、ヘルソンからのロシア軍撤退の発表について質問されると、「私たちは、発表は見たが、まずは待って、現地で何が起きているのかを見ているところだ」と回答した。

同氏はまた、ロシアはまず、キーウの北方から追い出され、その後ハルキウの東方から追い出されたことを喚起し、今はウクライナ軍が南部のヘルソン周辺からロシア軍を少しずつ追い出しているところだと発言した。

そして同氏は、「勇敢なウクライナ軍人がウクライナ領をさらに解放していくのを見るのは励まされるものだ。勝利と達成は、勇敢なウクライナ軍人に属するものだ。しかし、彼らが英国とNATO同盟国から受け取る支援もまた重要だ」と強調した。

その上で同氏は、国際パートナーは引き続きウクライナのロシア侵略との戦いを支え続けていくと発言した。

これに先立ち、ロシア軍にてウクライナでの軍事作戦を指揮しているスロヴィキン司令官が9日、ショイグ露国防相に対して、占領するウクライナ南部ヘルソン州の州都ヘルソン市を含むドニプロ川右岸からの撤退を提案。これを受けて、ショイグ露国防省は、同提案に同意した上で、部隊の撤退を命令したことが報じられていた。