ロシア軍は約100弾のミサイルをウクライナに発射=ウクライナ空軍
ウクライナ空軍は、ロシア軍は15日、ウクライナに対して合計約100弾のミサイルを発射したとし、この数は10月10日の大規模ミサイル攻撃時よりも多いと指摘した。
イフナト空軍報道官がテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
イフナト氏は、「防空システムは稼働しており、ウクライナ全土で撃墜がある。すでに80弾以上が発射され、少なくともまだ20弾以上が飛んでいる。つまり、約100弾がウクライナ領に放たれたのだ。占領者は、10月10日の時以上に(ミサイルを)発射した。その時は84弾のミサイルだったが、今回はもう100弾だ」と発言した。
同氏はまた、敵の主な目標は重要インフラ施設だとしつつ、しかし集合住宅への着弾も確認されていると伝えた。
さらに同氏は、ミサイルKh-101、Kh-555はカスピ海と露ロストフ州方面の戦略爆撃機Tu-95とTu-160から発射されたものだとし、さらにカリブルが黒海海上から発射されたと報告した。
加えて同氏は、空軍は、アイリスティー(IRIS-T)、ナサムス(NASAMS)など西側の防空システムも使ってミサイル撃墜を行っていると発言した。
同時に同氏は、防空戦力は必ずしも常に様々な方角から飛んでくる大量のミサイルにタイミングよく対応できるわけではなく、どのような大規模ミサイル攻撃も大きなリスクだと発言した。その上で同氏は、空軍はだからこそ国際パートナーに対して、広大な領土をミサイル攻撃から守るためのさらなる武器の提供を求めていると指摘した。
15日のロシア軍によるウクライナへの大規模なミサイル攻撃により、各地の電力インフラ施設が破壊された。ウクライナ大統領府は、電力供給の状況が危機的となっていると発表している。キーウ市内では、集合住宅着弾地点にて、住民1名の死亡が確認されたと報告されている。