ウクライナ国防次官、年内にクリミアへ進軍する可能性に言及

ウクライナのハウリロウ国防次官は、ウクライナ軍などが今年の12月末までに同国南部の一時的被占領下クリミアへと進軍を始める可能性、また2023年春の終わりにはロシアとの戦争が終わる可能性に言及した。

ハウリロウ国防次官がスカイニュースへのインタビュー時に発言した

ハウリロウ氏は、プーチン露政権の突然の崩壊のような、予測不可能な出来事がロシアで起こる可能性も指摘し、「それがクリミアでの私たちの成功に貢献する可能性がある」と指摘した。

また同氏は、複数の要素を合わせた軍事的オプションもあるとしつつ、「私たちが、例えば12月末までに、クリミアへ立ち入ることはあり得る。可能性はある、可能性はある。そうなる可能性は排除されない」と発言した。

同氏はまた、ロシアが核兵器使用で脅迫しようと、ウクライナは勝利まで決して戦うことを止めないと指摘した。同時に同氏は、ロシアが核兵器を使う可能性は高く、核兵器使用の場合は「神のみぞ知る」シナリオになるとしつつ、いずれにせよ、それはウクライナの戦闘継続を止める脅威ではないと発言した。

和平協議に関しては、ハウリロウ氏は、「協議が行われるのは、ロシア軍がウクライナの全てのインチ(全国土)から立ち去った時のみ」だとし、立ち去るというのは過去8年間占領されているクリミアと東部一部地域も含む話だと指摘した。

同氏は、「ウクライナ社会には、最後まで行くという決定がある。どのような種類のシナリオがテーブルにあるかは意味を持たない」と強調した。

さらに同氏は、「ウクライナ人は、私たちがすでに達成したことに、多大な血と努力を払ってきた。そして、どのような遅れや、紛争の凍結も、ネイションとしてのウクライナの存在に対するこの戦争の継続にしかならないことを、皆が知っている」と発言した。

写真:ウクライナ海軍