ロシア軍、ウクライナ南部・東部の町を攻撃 市民3名死亡
ウクライナへの侵略を続けるロシア軍が、23日に同国東部ハルキウ州クプヤンシクと南部ザポリッジャ州ヴィリニャンシクを攻撃し、その結果市民3名(内1名は幼児)が死亡した。
ハルキウ州クプヤンシクへの砲撃については、ティモシェンコ宇大統領府副長官が伝えた。
ティモシェンコ氏は、「占領者が町を砲撃した。集合住宅と病院が攻撃を受けた。2名の通行人が死亡した」と書き込んだ。
また、シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官は、同攻撃の詳細につき「7時40分頃、クプヤンシク市へと砲撃があった。9階建て集合住宅、病院が損傷。残念ながら、2名が亡くなった。55歳の女性と68歳の男性だ。他1名が病院へ運ばれ、1名が現場で支援を受けた」と伝えた。
ザポリッジャ州ヴィリニャンシクへの砲撃については、スタルフ州軍行政府長官が発表した。
スタルフ長官は、「未明、ロシアの怪物たちは、巨大なミサイルによってヴィリニャンシク病院の小さな産科病棟を攻撃した。私たちの心は悲痛に満ちている。先ほど明るい世界に登場したばかりの赤ん坊が殺されたのだ」と書き込んだ。
現場では救助隊が活動しているという。
写真:ドミトロー・スモリイェンコ/ウクルインフォルム
同日、ゼレンシキー宇大統領は、フェイスブック・アカウントにて、これらの攻撃について、「テロ国家が民間人と民間施設を相手に戦い続けている。ヴィリニャンシク病院産科病棟へのミサイル攻撃の結果、幼児が死亡し、女性が負傷した。瓦礫の下には、おそらくまだ人がいる」と書き込んだ。
ゼレンシキー氏はまた、クプヤンシクへの砲撃とその犠牲者についても伝えた。
その上で同氏は、「敵はまた、テロと殺人でもって、もう9か月間達成できていないこと、今後も達成できないことを、達成しようと試みることに再び決めたのだ。ただし、私たちの国にもたらされたその全ての悪には返答が行われるだけだ」と強調した。