ロシア軍はザポリッジャ原発を支配できない=ポドリャク宇大統領府長官顧問
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は28日、ウクライナの侵略を続けるロシア側の防衛線が徐々にウクライナ側に押されていることから、ロシアはザポリッジャ原子力発電所の支配を維持できなくなるとの見方を示した。
ポドリャク氏がウクライナ国営テレビ局「フリードム(FREEДОМ)」への出演時に発言した。ラジオ・リバティが報じた。
ポドリャク氏は、「ロシア軍人は、彼らの防衛ラインが徐々にロシア国境側へ後退していることから、ザポリッジャ原発から去ることになる。すなわち、ロシアがクリミアを制圧したら、国際代表者たちは手を振っては『まあ、仕方がない』などと言ったが、もうそのような話にはならないというわけだ」と発言した。
そして同氏は、現在世界中がロシアの「ロスアトム」社はザポリッジャ原発にて一切の法的な権力を有しておらず、同原発はウクライナに属していることをオープンに話していると強調した。
これに先立ち、ウクライナの原子力発電企業「エネルホアトム」社のコチン総裁は27日、ロシアのマスメディアにて、現在ロシアが占拠しているウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所を国際原子力機関(IAEA)のコントロール下に置く可能性が報じられているとし、もしかしたらそれはロシアが同原発を立ち去る兆候かもしれないとの見方を示していた。