「現時点での停戦は、ロシアが占領地を維持することを意味する」=シュタインマイヤー独大統領

シュタインマイヤー独大統領は、ロシアの対ウクライナ侵略における現時点での停戦はロシアが占領している領土を維持することを意味し得てしまうのであり、現在の停戦勧告は軽率だと指摘した。

シュタインマイヤー独大統領がドイチュ・ヴェレへのインタビュー時に発言した

シュタインマイヤー氏は、「全ての停戦を結ぶようにとの勧告は、無論、軽率なものだ。なぜなら、現時点での停戦は、すでに生じた不正義を確定するようなものだからだ。今は、停戦は、ロシアが占領地を自分のために維持してしまうことを意味し得る。すなわち、国境侵害、国際法軽視、領土奪取が許されてしまうのだ」と発言した。

同氏はまた、ロシアの最近のウクライナの民間人、ガス・電力供給への攻撃を非難した。

そして同氏は、「私は、それは私たちがここで目にしている戦争戦略の一部だと思っている。私たちは、ウクライナ軍に対する残酷で攻撃的な戦争を有しているだけではない。私たちは、冬に近付くにつれて、重要インフラ、つまり、民間人への残酷な攻撃を目にしているし、それはよりはっきりとしてきているのだ」と発言した。

同氏は、戦闘圏の人々の状況への深い懸念を表明し、「私たちは、ウクライナの人々が、困難、闇、寒さといった問題を抱え得ることを目にしてきた」と発言した。