クレーバ宇外相、各国にホロドモールをジェノサイドと認定するよう呼びかけ
ウクライナのクレーバ外相は1日、欧州安全保障協力機構(OSCE)会合にて全加盟国に対して、1932〜1933年のソ連政権がウクライナで引き起こした人為的大規模飢餓「ホロドモール」をウクライナ人に対するジェノサイドと認定するよう呼びかけた。
クレーバ外相がポーランド・ウッチで開催されたOSCE外務理事会第29回会合の際に発言した。
クレーバ氏は、「世界はそれら全ての犯罪に目を閉ざすべきではない。90年前、それは、モスクワの共産主義体制が実施した人為的ホロドモールの結果で飢餓で苦しんだウクライナ人数百万人の命が代償となった。そのため、私は、加盟国に対して、その犯罪をジェノサイドと認定するよう呼びかける。なぜなら、ロシアは、長年の無罪によって、またしてもウクライナ民族を殲滅し、世界中とハンガーゲームで遊ぼうとしているからだ」と発言した。
これに先立ち、11月30日、ドイツ国会は、1932〜1933年のソ連政権がウクライナで引き起こした人為的大規模飢餓「ホロドモール」をウクライナ人に対するジェノサイドと認定していた。
2022年11月16日、ウクライナ最高会議は、世界各国の国会に対して、ホロドモールをウクライナ人に対するジェノサイドと承認するよう呼びかける決議を採択していた。現在、そのような承認を行なった国は23か国。