クリミアにて作られている塹壕はロシアの役には立たない=宇安保会議書記

ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は、ロシア軍が一時的被占領下ウクライナ領クリミアで新たに作っている塹壕につき、「それは絶対に役に立たない」と発言した。

ダニーロウNSDC書記がニュースサイト「真実のクリミア」にて発言した

ダニーロウ氏は、「私が言えるのは、それら(塹壕)は絶対に彼ら(ロシア)の役に立たない、ということだ。クリミアは戻る。確実に戻る。私たちの軍事・政治首脳陣が決める手段によってだ。もし、クリミアを巡って戦う必要が生じれば、私たちはクリミアを巡って戦っていくし、(それについて)誰かに尋ねることはない。それは私たちの大地であり、その地は家に帰らねばならない」と発言した。

また同氏は、クリミアの占領が始まってから、同地に暮らし始めたロシア国民については、「彼らはあっさりとやってきたのであり、あっさりと立ち去ることになる」と発言した。

同氏は、「それは私たちの大地なのだ。彼らは、私たちの法律に従って生きねばならない。もし彼らが、私たちの国民が住んでいた場所を占拠したのであれば、彼らがその場所を去らなくて良いなどということがあろうか? 盗んだものが幸せをもたらすことは決してない。盗んではいけないのだ」と発言した。

なお、ウクライナのゼレンシキー大統領は今月、ウクライナ領が占領されたまま紛争を凍結することはプーチン露大統領を更なる侵略へと駆り立てるだけだと発言している。また、外交的解決手段が可能となるのは、ロシアが自らの軍を1991年時点の国境まで撤退させた後だとも指摘した。