31日の露軍ミサイル攻撃 ウクライナ各地の被害 キーウは1名死亡、22名負傷
ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍の31日の大規模ミサイル攻撃により、キーウでは死者が1名、負傷者が22名確認された。
クリチコ・キーウ市長がフェイスブック・アカウントで伝えた。
クリチコ氏は、「最新情報では、ロシアの首都への攻撃により、1名が死亡、22名が負傷。負傷者の内15名がキーウの医療施設に搬送された」と伝えた。
ティモシェンコ宇大統領府副長官は、テレグラム・チャンネルで、キーウ市内のポスタシウ・ヤルの着弾地点の様子を写した動画を公開した。
南部ザポリッジャ州のスタルフ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルで、ザポリッジャへのロシア軍の攻撃で10軒近い建物が破壊され、4名が負傷したと報告した。
スタルフ氏は、「14時近くのミサイル攻撃の結果、2軒の民家が破壊され、さらに約8軒が損傷した。爆発の結果、男性1名と女性2名(内1名は妊婦)と自動1名が負傷した」と書き込んだ。
南部ミコライウ州の被害につき、国家非常事態庁は、フェイスブック・アカウントにて、ミコライウ市への攻撃により火災が発生したとして、着弾現場の写真を公開した。
シェンケーヴィチ・ミコライウ市長は、テレグラム・チャンネルにて、ミコライウ市への攻撃の結果、2軒の民家が全壊、12軒が損傷、3軒の教育施設の窓が割れ、ガレージ協同組合の敷地で火災が発生したと伝えた。
中部フメリニツィキー州の被害につき、ハマリー州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、「今日、ミサイル攻撃の際に、フメリニツィキー市内の軍事施設に着弾があった。機材が損傷した。また、ガソリンスタンドにも着弾があった」と伝えた。
同氏は、敵の攻撃により、8台の車両が損傷し、13軒の建物が損傷したと報告した。同時に、重要インフラ施設への被害はないという。
また、同氏は、8名の民間人が負傷し、病院へ搬送されたとし、その中では19歳の女性が最も若く、また22歳の女性が重体だと伝えた。
ザルジュニー・ウクライナ軍総司令官は、テレグラム・チャンネルにて、同日の大規模攻撃の際にロシア軍が放った巡航ミサイルは20弾強であり、その内12弾は撃墜することができたと報告した。またその際敵は、戦略爆撃機Tu-95msを使用したカスピ海上空からと地上からミサイルを発射したと伝えた。
ミサイルは、キーウ州内で6弾、ジトーミル州で5弾、フメリニツィキー州で1弾撃墜したという。
これに先立ち、ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は31日、再び同国への大規模ミサイル攻撃を実施していた。キーウ市では、日本の朝日新聞の関田航記者が負傷したことが伝えられている。