レズニコウ宇国防相、スロヴィキン露侵攻総司令官の解任にコメント

ウクライナのレズニコウ国防相は、ロシア大統領府(クレムリン)がスロヴィキン・ウクライナ占領軍総司令官を解任したことにつき、同氏の大規模ミサイル攻撃が期待していた結果を出さなかったからだとの見方を示した。

レズニコウ国防相がBBCへのインタビュー時に発言した

レズニコウ氏は、「彼らはハルキウ方面、ヘルソン方面で敗北を喫した。彼らには1か所に戦力を集中させる機会が生じた。彼らは戦術と戦略を変え、1か所を見つけて、そこで突破しようとしていた。なぜなら、彼らには、ロシア連邦国民にとっての少なくとも小さな勝利が不可欠だからだ。2つ目の理由は、彼らの民間軍事企業とロシア軍司令部の間の対立である。バフムートとソレダールは、その民間軍事企業の管轄であり、彼らはクレムリンに対して、自分たちが正規軍より優れていることを証明したがっている。私たちは、ロシアの(軍事)司令部の中の異動を目にしており、それは彼らの間の対立が続いていることを示すものである」と発言した。

さらに同氏は、クレムリンがスロヴィキン将軍を交代させたのは、スロヴィキンが大規模ミサイル攻撃戦略を選択しておいて、巡航ミサイルの戦略的在庫を無駄遣いしたからだと指摘した。

同氏は、「それ(編集:大規模ミサイル攻撃戦略の採択)は彼のリスクある決定だったし、思うに、同将軍の監査の後に、あまりに多くの武器が使われた、在庫が減少したのに、何らの結果も出ていないということが判明したのだろう」との見方を示した。

これに先立ち、これに先立ち、11日、ロシア国防省は、ウクライナ侵攻を指揮する統一部隊司令官にゲラシモフ参謀総長を任命したと発表していた。またこれまで総司令官だったスロヴィキン氏は副司令官に降格されている。

英国防省は、11日のロシア国防省がウクライナ侵攻の総司令官をこれまでのスロヴィキン氏からゲラシモフ参謀総長に交代したことにつき、戦争遂行のアプローチへの「著しい変化」を示すものだと指摘している