戦争終結の時期はロシア軍ではなく、ウクライナ軍が決める=ウクライナ安保会議書記

ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は13日、ロシア連邦のパトルシェフ安全保障会議書記による、ロシアはウクライナでNATOと戦争をしているという発言につき、それは侵略国ロシアがはまっている現状を正当化することを目的にしたものだと指摘した。

ダニーロウNSDC書記がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した

ダニーロウ氏は、「彼は『私たちは友達、兄弟、私たちはウクライナの人々と戦ってはいない、私たちが戦っているのはNATO』という念仏を唱え続けている。聞いてくれ、私たちの領土にNATOはいないし、私たちは勝利の後にようやくNATOに入るような国である。彼らは、自分たちの社会が、彼らはNATOやら米国やら何やらと戦っているかのように思わせるために、退廃的なことばかりいつも話している。それはただ自分たちが2月24日以降に私たちの領土に侵攻することで陥った状況を正当化するためだけの話だ」と指摘した。

また同氏は、戦争の終結時期は、ロシアが定めるのではないとし、「時期は、彼らではなく、私たちの(ウクライナ)軍が定める。ウクライナ軍が戦術的、戦略的、その他の能力、機会を十分に得たら、この作戦をすぐに終わらせる。信じて欲しい。私たちがこの戦争を始めたわけではないが、私たちがこの戦争を必ず終わらせねばならないのだ」と強調した。

その他同氏は、パトルシェフ露安保会議書記を同僚だとは思っていないとし、「彼は私にとって同僚ではなく、敵だ。私たちの国の敵だ。プーチンとともに直接、私たちの子供、女性、男性を殺すために、共同で決定を下した人間だ」と発言した。