過去24時間でロシア軍攻撃によりウクライナ国民26人死亡、81名負傷=各地被害

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ウクライナのティモシェンコ大統領府副長官は15日、過去24時間でロシア軍の攻撃によりウクライナ国民26名が死亡し、81名が負傷したと発表した。

ティモシェンコ副長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた

地域別の犠牲者数は以下のとおり。

ドニプロペトロウシク州(南部):死者21名、負傷者74名

ドネツィク州(東部):死者5名、負傷者4名

スーミ州(北部):負傷者1名

ヘルソン州(南部):負傷者2名

また、西部イヴァノ=フランキウシク州では、オニシチューク州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、14日に同州のインフラ施設に対するロシア軍のミサイル攻撃によって生じた火災は、15日未明に鎮火されたと報告した。

オニシチューク氏は、「イヴァノ=フランキウシク州は昨日、またもやミサイル攻撃を受けた。残念ながら、州の電力施設に着弾があった。強力な火災が200平方メートルの空間に発生した」とし、救助・消火班により2名が救出され、15日0時12分には鎮火されたと伝えた。

北部スーミ州とチェルニヒウ州について、国境警備庁が、フェイスブック・アカウントにて、ロシア軍が両州の6つの自治体に対して砲撃を行ったと伝えた

発表には、「火砲砲撃の結果、ホチン共同体の自治体の1つの4つの民家が損傷した。攻撃はロシア領イェリザヴェトフカから行われた。ここでは合計で、約25回の爆発が聞かれた」と書かれている。

その他、15日9時時点の各地軍行政府の情報をもとにした報告書の概要以下のとおり。

キーウ州(中部):14日のミサイル攻撃により、28軒の民家、1軒の重要インフラ施設が損傷。犠牲者なし。

キーウ市:14日のロシアの攻撃でホロシーウシキー地区の非居住施設で開催発生。鎮火済み。

スーミ州(北部):14日、ロシア軍は、州内国境隣接地域を63回攻撃。シャリヒネ共同体は迫撃砲で攻撃され、ホチン共同体は迫撃砲と榴弾砲で砲撃された。これら攻撃の結果、63歳の男性が負傷。民家2軒が全壊、2軒が損傷。ビロピッリャ共同体の国境隣接地域で25件の敵の迫撃砲攻撃あり。エスマン共同体でも迫撃砲攻撃あり。

ザポリッジャ州(南部):過去24時間、ロシア軍は、ザポリッジャ、フリャイポレ、オリヒウ、ザリズニチュネ、ノヴォアンドリーウカ、ノヴォダニリウカ、チャリウネ、マラ・トクマチュカ、ビロヒルヤ、オリヒウシケ、プレオブラジェンカ、マリニウカ、シチェルバキ、ポルタウカ、テミリウカ、ノヴォセリウカ、ステポヴェ、カムヤンシケの民家人フラを攻撃。住宅・インフラ施設破壊に関する16件の通報あり。

ヴィンニツャ州(中部):14日、ロシア軍は、重要インフラ施設をミサイルで攻撃。着弾により火災発生。犠牲者なし。

ドニプロペトロウシク州(南部)ドニプロ市内へのミサイル着弾後の救助作戦が継続。

写真:ミコラ・ムヤシコウ/ウクルインフォルム

同州ニコポリ地区も緊迫。ロシア軍は、同地区を重火器で3回砲撃。敵の砲弾は、チェルヴォノフリホリウカ共同体、マルハネツ共同体、ニコポリ共同体に着弾。犠牲者なし。マルハネツ共同体では、給水施設へと送電していた電線が損傷し、6万世帯への給水が止まった。

リヴィウ州(西部):14日、ロシア軍は電力インフラ施設を2弾のミサイルで攻撃。1弾は撃墜。犠牲者なし。

イヴァノ=フランキウシク州(西部):14日、ロシア軍は、重要インフラ施設へと2弾のミサイルが着弾。暫定情報では犠牲者なし。防空部隊が2弾ミサイルを撃墜。

ハルキウ州(東部):14日朝、ロシア軍がハルキウ市とチュフイウ地区の重要インフラ施設に対してミサイル攻撃実施。州内で緊急停電発生。ハルキウ市と州の大半の消費者には15日1時までに送電が復旧された。現時点では、局地的な停電が続いている。また、敵は、州内の国境隣接地域への砲撃継続。とりわけ、スロボダ方面では、ヴェテリナルネ、スタリツャ、オヒルツェヴェ、ハティシチェ、ヴォウチャンシク、ブダルキ、ストリレチャ、テルノヴァ、チュフニウカ、ハトニェ、トポリが攻撃を受けた。クプヤンシク方面では、ドヴォリチュナ、ザパドネ、シンキウカ、オルリャンカ、コトリャリウカ、ベレストヴェ、クロフマリネが被害を受けた。ヴォウチャンシクでは、大学校舎が損傷。また、市内では新しい暖房施設が損傷。州内に犠牲者なし。

ルハンシク州(東部):マキーウカとビロホリウカで敵の攻撃を撃退。クプヤンシク方面ではロシア軍はノヴォセリウシケとステリマヒウカを砲撃。リマン方面では、マキーウカ、プロシチャンカ、ネウシケ、クレミンナ、ジブロヴァ、チェルヴォノポピウカが敵の攻撃を受けた。解放されたネウシケでは、住民1名が敵砲撃で負傷。

ドネツィク州(東部):15日未明、ロシア軍は、トレツィク共同体周辺のウクライナ側陣地を攻撃。オゾリャニウカ、クルデュミウカ、ニュー・ヨルクの状況は緊迫しているが、コントロール下にある。14日日中のロシア軍によるコスチャンティニウカへのミサイル攻撃により、公共企業「コスチャンティニウカ路面電車局」の建物が破壊された。コスチャンティニウカ共同体のマルコヴェ村へのミサイル攻撃の際に、学校と民家が損傷した。さらに、14日、アウジーウカへの大規模砲撃が行われ、結果民間人4名が死亡、3名が負傷した。

写真:ドネツィク州警察

ソレダール、ロズドロウカ、パラスコヴィーウカの状況が困難。民間人犠牲者情報は確認中。

オデーサ州(南部):14日、大規模ミサイル攻撃の際に、防空により4弾の巡航ミサイルが撃墜された。他1弾が重要インフラ施設に着弾し、損傷発生。犠牲者なし。

ミコライウ州(南部):14日、ロシア軍は、火砲によりクツルブ共同体を砲撃。自治体の外に着弾。破壊・犠牲者なし。

ヘルソン州(南部):参謀本部の情報では、ロシア軍は、ドニプロ側右岸沿いの自治体への砲撃を継続。多連装ロケットシステム、榴弾砲でアントニウカとヘルソンを攻撃。敵の攻撃で、3名が負傷。