ウクライナ空軍、ロシア軍がキーウ近郊への強襲作戦を再度実施することは不可能と指摘

ウクライナ空軍のイフナト報道官は16日、ウクライナ軍にはベラルーシで始まったロシア軍の演習への備えがあり、どのような脅威にも対応すると発言した。

イフナト報道官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

イフナト氏は、「私たちは、その演習を観察していく。敵がベラルーシ領で使用している飛行場は、私たちの情報機関の注意深い監視下にある。そのため、何らかの脅威があればすぐに対応する。現在、脅威の特別な兆候はなく、何らかの大きな部隊について話すことはできない」と発言した。

ロシアがベラルーシへ8機の戦闘機と4機の輸送機を投入したことについては、同氏は、「その点に特別なことは何もない」とし、「彼らは演習を計画したのであり、多分、彼らに何らかの目的はあるのだろう。もしかしたら、部隊の再編か、さらに何らかの追加戦力の投入かだ。もしかしたら、反対に、それらを東部方面へと投入するのかもしれない。彼らはすでに数か月前にS-300システムと装甲車を運んでいる」と指摘した。

加えて同氏は、ロシアがキーウ近郊への強襲作戦を再び実施するというのは、現在全くもって非現実的なシナリオだと指摘した。同氏は、「当時、私たちは、ロシアからのあのようなずうずうしい進軍は予期していなかった。(ロシア軍は)当時制圧できなかったのであり、今も制圧できない。今では、ただ首都まで飛行して、Il-76から部隊を落下させることは絶対にできないし、国境まで飛ぶこともできない。ここでは、ぐっすり寝ていることができる」と発言した。

なお、ベラルーシでは16日、ロシア航空宇宙軍とベラルーシ空軍の合同軍事演習が始まっている。演習期間は、2月1日までの予定。