ウクライナ軍情報機関、露のウクライナ侵攻総司令官交代後の戦術変化を予測
ウクライナ国防省情報総局のスキビツィキー副局長は、最近ロシアのウクライナ侵攻総司令官に任命されたゲラシモフ・ロシア参謀総長は、より積極的に空挺軍を活用するだろうとの見方を示した。
スキビツィキー氏がウクルインフォルムへのインタビュー時に、ロシア対ウクライナ侵攻総司令官がスロヴィキンからゲラシモフに代わったことによる最初の影響を尋ねる質問に答えて発言した(リンク先はウクライナ語)。
スキビツィキー氏は、「このような短期間では、戦術がどれほど変わったかを述べるのはまだ難しいが、しかし、変化が生じることは確実にわかっている。私たちは、どのように配置換えが行われており、どこに彼らの空挺軍部隊が再編されているかを見ている。そして、それがゲラシモフの痕跡なのだ。なぜかと言うと、全面侵略開始時に、私たちは、あらゆる方面における第2部隊、実質的には戦略的予備隊に、空挺兵がいたからである。そして、キーウ侵攻時には、正に彼らが主要課題を遂行していた。私たちは、現在も、空挺軍がより積極的に活用されると見ている」と発言した。
同氏はまた、おそらく、その件について、ロシア参謀本部会合にて、ゲラシモフ侵攻総司令官とテプリンスキー露空挺軍司令官の間で理解の不一致が生じたのだろうとの見方を示した。同氏は、「何よりも、ゲラシモフが総指揮を取っていた際(編集注:全面侵攻当初)に、ウクライナ大戦争の最初の半年でロシア空挺軍のそのほぼ半分が殲滅されたからだ。そして、それは第76師団、第106師団、第98師団というエリート部隊だった」と指摘した。
その他同氏は、第98師団は、ヘルソン方面から別の敵の考えるより重要な方面へと移動したと伝えた。
なお、1月14日、ロシアでは、ミハイル・テプリンスキー氏が空挺軍司令官を解任されていた。同氏の解任の原因は、ゲラシモフ氏との喧嘩だと言われている。