ウクライナ軍情報機関、ロシアの大規模ミサイル攻撃作戦の失敗を説明

ウクライナ国防省情報総局所属のユソウ氏は、ロシアの大規模ミサイル攻撃作戦は失敗したが、敵は同攻撃を続けていくだろうと発言した。

9日、ユソウ氏がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

ユソウ氏は、「ミサイル電撃攻撃はもう意味を失った。なぜなら、ウクライナの電力システムは、大きな損失を出しながらも、耐え抜いたからだ。ウクライナ社会はさらに団結したし、ウクライナの抵抗は破壊されなかったし、ウクライナの電力事業者は非常な状況の中でもあらゆるものを修理しており、世界中が私たちに機材や発電機を提供して支援しているため、私たちは耐えているのだ。私たちは、春が近いのを見ている。そのため、ミサイル電撃攻撃は失敗したのだ」と発言した。

同時に同氏は、ロシアは今後もテロを続けていくだろうとし、「なぜなら彼らには他の手段が多くは残されていないからだ」と指摘した。

加えて同氏は、「もう1つ、彼らの高性能ミサイルが急激に減少しており、工場から然るべき数の補充をすることは彼らにはできないという点もある。そのため、私たちは現在、頻繁な攻撃は目にしていない。数、集中度、攻撃の感覚は変わっている。しかし、彼らはいずれにせよ多くのミサイル、多くの古いミサイルがある。S-300のミサイルは非常に多い。それは、私たちの前線の町は引き続き深刻な脅威にさらされているということだ」と発言した。

同氏は、ウクライナ国民はロシアのミサイルを撃墜するだけでなく、発射台も破壊せねばならないと指摘した。

なお、ロシア軍は、昨年10月10日以降、ウクライナ諸都市の電力インフラや民間インフラを断続的にミサイルや自爆型無人機で攻撃していた。これにより、各地で電力不足が発生し、冬の間緊急停電や計画停電が導入されている。同時に、国際社会は、発電機や電力インフラ修理の機材、並びにミサイルの攻撃からインフラを守るため、ウクライナへの防空システムの提供を行っている。