ザポリッジャ原発にテロがあれば、特別警報システムが作動する=ウクライナ保健相
ウクライナのリャシュコ保健相は29日、ウクライナ南部のロシアが占拠を続けるザポリッジャ原子力発電所にてテロが行われた場合は、たとえインターネットがない環境でも住民への特別警報システムが作動することになると発言した。
リャシュコ保健相がテレビ局「私たちがウクライナ」へのインタビュー時に発言した。
リャシュコ氏は、「そうならないことを祈りつつ、ザポリッジャ原発でのテロがあった場合、これまで機能し、今も機能している関連の警報システムが作動する。政権と国民のコミュニケーションがどのように機能するかという問題は、すでに明確に対処済みのものであり、警報システムは何度も追加的に確認されている」と伝えた。
また同氏は、どのような状況でもパニックを作り出さず、政権機関のあらゆる勧告に明確に従うことが非常に重要だと述べた。
その他同氏は、ロシアに同原発でテロを起こさせないように、国際社会が影響力を行使するよう求めていると発言した。
同氏は、「私たちは国際友好国がロシア連邦に圧力をかけるよう、それらの国に圧力をかけている。大切なことは、ロシア侵略者によるザポリッジャ原発敷地でのどのようなテロも防ぐことだ。なぜなら、放射線事故は、皆を100%守るような準備は不可能だからだ」と述べた上で、潜在的なテロの影響を受ける地域の人々を最大限守るために、政権機関がとることになる一連の行動というものはあると補足した。
また同氏は、近々内務相が主導し、全てのアルゴリズムがどれだけ機能するかを明らかにするための訓練が改めて行われると伝えた。
同氏はさらに、ヨウ化カリウムの摂取など含め、安全対策に関しては、当局の勧告に従わねばならないと指摘した。また同氏は、原子炉には2つのタイプがあり、緊急事態の際には、それぞれのシナリオに応じて行動パターンは異なるものとなるとも伝えた。