ウクライナ軍はまだ能力を全ては使用しておらず、反転攻勢は計画通りに継続=ウクライナ軍幹部
ウクライナ軍のシルシキー作戦戦略部隊集団「ホルティツャ」指揮官(陸軍司令官)とタルナウシキー作戦戦略部隊集団「タウリヤ」指揮官は、同軍はまだ反転攻勢のために全ての能力は使用しておらず、作戦は計画通りに進んでいると指摘した。
両指揮官が米ABCニュースへのインタビュー時に発言した。
シルシキー氏は、「今のところ全てのことが、策定し、確定した計画通りに展開している」と発言した。
記者から、ウクライナ軍がバフムートを取り戻せるということを確信しているかと質問すると、シルシキー氏は、「もちろんだ。私は確信している」と発言した。
タルナウシキー氏もまた、状況は「安定している」と発言した。同氏はまた、「大切なことは、私たちはまだ全ての潜在能力を使用していないということだ」と強調した。
ウクライナ側の損耗に関して、シルシキー氏は、「敵は(編集注:ウクライナ側の)8〜10倍の損失を出している。特に軍人の死者数においてだ」と発言した。
タルナウシキー氏は、ウクライナ軍は南部で「莫大な地雷原」と向き合っていると伝えた。その際同氏は、「それは地雷原や対戦車装備を用いる敵との激しい対立である。彼らは空から大規模な作戦を遂行しており、空爆、ミサイル攻撃を行っている。ロシア人は西側兵器を狙って攻撃している。彼らは、できるだけ多くの装備を破壊しようとしている。彼らにとっては、それが優先課題だ」と発言した。
ロシアが核兵器を使う可能性については、タルナウシキー氏は現時点でその可能性はないと指摘した。その際同氏は、「もちろん、私たちは核兵器がすでにベラルーシに配備されている、あるいは配備されるという事実に留意せねばならない。そのため、私たちの将来の計画や予想を立てる際にそれは考慮せねばならない。しかし、それが私を恐れさせるということは全くない」と発言した。
その他、両指揮官とも、西側が供与している装備品が戦場の状況を改善しているとし、米国の軍事支援につき謝意を伝えた。