ザポリッジャ原発での災害の危険は小さくなり始めている=宇軍情報機関トップ

ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は、ザポリッジャ原子力発電所で災害が引き起こされる危険は小さくなりつつあるとの見方を示した。

ブダーノウ局長が英タイムズ紙へのインタビュー時に発言した

ブダーノウ氏は、そのような見方に至った具体的な理由については明らかにしなかったが、「同分野の公的な行動や非公的な行動」によってこの状態に至ったとコメントした。

また同氏は、「そして、私は、現在人為的災害が生じる危険は静かに小さくなりつつあると思っている」と発言した。

これに先立ち、2022年3月4日、ウクライナを侵略するロシア軍が同国南部ザポリッジャ原発を占拠した。

2023年7月4日、ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアが占拠を続けるウクライナ南部ザポリッジャ原子力発電所の複数原子炉の屋根の部分に爆発物に似たような物が設置されていると報告した。また、同日、ウクライナ軍は、設置されたような物による爆発では原子炉は損傷しないが、他方で、ウクライナ側からの砲撃が行われたかのような映像は作り出すことができるとして、ロシアの偽情報拡散を警告した。

写真:エネルホアトム社