ロシアの前線での敗北は、戦争を同国国内へと持ち込むことになる=宇政権関係者
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は8日、ロシアが現在の戦争の前線で2、3回敗北すると、戦争はロシア連邦国内空間に移動し、同国で権力争奪戦が始まるだろうとの見方を示した。
ポドリャク氏がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
ポドリャク氏は、「ロシアは、歴史からして進まねばならない道を進んでいる。そのためには、前線上のプロセスを加速するしかない。ロシアが前線で2、3回敗北したら、それが最終的に戦争をロシア連邦の国内空間に移動させることになり、そこで様々なレベルでの権力争奪が始まることになる」と発言した。
同氏はまた、ロシアの政治システムの崩壊過程はもう始まっており、その過程は明白だと指摘した。同時に同氏は、「しかし、現時点ではロシアのエリートのコンセンサスがない。彼らがどのように自らの物理的存在を維持したがっているのか、そのために何をすべきで、誰が弱体化したプーチンから権力を奪うための妥協的人物となり得るのか、ということについてだ」と述べた。
さらに同氏は、それは前線でのウクライナの圧力が強まるのと並行して進む客観的プロセスであるとし、その結果、ロシア国内の「侵食」過程は加速していくだろうと強調した。
また同氏は、その過程を加速させることのできる3つの行動として、(1)ウクライナ軍の積極的で効果的な行動、(2)外国パートナーの具体的な政治的声明・行動、(3)国際機関でのロシアとの対話・ロシアの参加の著しい制限、だと指摘した。