ロシア軍、自爆型無人機でウクライナを攻撃 キーウ州で複数民家に被害
ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は、11日未明に自爆型無人機により同国各地を攻撃。キーウ州では、民家12軒と集合住宅1軒が損傷した。犠牲者は出ていない。
クラウチェンコ・キーウ州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
クラウチェンコ氏は、「損傷は軽微だ。窓、扉が割れ、壁や屋根にひびが入った。さらに、破片の落下で複数地点で草が炎上した。鎮火済みである」と伝えた。
また、内務省は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ州の自治体での無人機破片による被害の写真を公開した。
南部オデーサ州のキペル州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、同日未明、同州の港の1つの穀物ターミナルを狙った無人機攻撃があったと報告した。
キペル氏は、「夜間テロ国家がウクライナ南部に強力な無人機攻撃を行った。黒海海上から敵は攻撃型無人機『シャヘド136』にて複数回の攻撃を仕掛けてきた。防空戦力が、敵のオデーサ州の港の1つの穀物ターミナルへの攻撃計画を実現させなかった。南部の防空戦力により22機の無人機が撃墜された。2機が港湾施設の管理棟に着弾した」と伝えた。
また同氏は、無人機破片の落下により穀物ターミナルを含む港湾のターミナル2軒で火災が発生したと伝えた。同時に同氏は、火災は緊急に鎮火され、決定的な破壊はなく、犠牲者も確認されていないと報告した。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、11日未明、ロシア軍がウクライナを南・東部方面から無人機「シャヘド136/131」で攻撃を仕掛けてきたとし、その28機中26機を撃墜することができたと報告した。
発表には、ロシア軍が発射した自爆型無人機は28機であるとしつつ、「空軍司令部『ピウデン(南)』と『ツェントル(中央)』の担当地域での成功裡に行われた戦闘活動の結果、空軍戦力・装備が、他の防衛戦力の防空との連携にて、26機の自爆型無人機と1機の偵察無人機『ザラ』を撃墜した」と書かれている。
その他、10日には、ウクライナ空軍は、敵の軍用ヘリ(型は確認中)、3機の自爆型無人機「ランツェト」、4機の偵察型無人機を撃墜したと報告された。