反転攻勢が加速する時が近づいている=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナ防衛戦力は自国領土の脱占領を一歩ずつ進めており、反転攻勢が加速する時が近づいているとの見方を示した。

ゼレンシキー大統領がアスペン安全保障フォーラムにオンラインで出場した際の演説動画を公開した

ゼレンシキー氏は、「私たちが(編集注:反転攻勢を)始めたのが少し遅かったせいで、ロシアのために私たちの大地に徹底的に地雷を敷設して、防衛戦を複数構築する時間が、必要なだけより長くなってしまったとは言えよう。そのため、反転攻勢の始まりは遅い。私たちは、人を失いたくなかったし、軍人は装備品を失いたくなかった。今日、私たちは、その行動が若干早くなる可能性のある時に近付いている。私たちはいくつかの地雷敷設ラインを越えているところだ」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、ウクライナは反転攻勢を今年の春に計画していたが、その時は「弾薬、関連の砲弾、武器、装備品が足りず、私たちの旅団の新しい武器への修練度も不足していたため、それは不可能だったのだ」と指摘した。さらに同氏は、反転攻勢の遅れはあるが、それでもウクライナは後退はしておらず、領土を一歩ずつ解放していると伝えた。

その他同氏は、ウクライナ軍の進攻を加速させるためには、地雷除去装置が不足していると述べた。同時に同氏は、米国と欧州のパートナーたちに対して謝意を伝え、彼らとウクライナ人の強さのおかげでこの反転攻勢は始まったのだと指摘した。

同氏は、「私は肯定的なことがもっと早く起きて欲しいと思うのは理解している。しかし、(編集注:焦って進んだ場合の)勝利の代償はどうなるのだろうか。そのため、人々を地雷や戦車の下に放り投げはしないし、私たちの軍事分析家とインテリジェンスに従って反転攻勢の計画を策定していく。私たちの勝利を信じている!」と発言した。

同氏はまた、すでに複数の自治体が占領から解放されたと指摘した。

写真:大統領府