ロシアはテロにより自らの解体を近づけている=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、ウクライナは文化と人間性を守っており、未来があるのに対して、ロシアはテロによって歴史からの自己解体を近づけているだけだと発言した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「本日未明のロシアのミサイルは、Kh22、対艦ミサイルだったが、それがオデーサの救世主顕栄大聖堂の祭壇に着弾した。ウクライナにおける最も価値ある大聖堂の1つだ。1936年、同大聖堂はボリシェヴィキにより略奪を受けて、破壊された。独立ウクライナにて大聖堂は再建された。そして、またもやテロリストによってそれは破壊されようとしているのだ」と発言した。
同氏はまた、大聖堂は、ロシア侵略によって損傷したその他の建築物同様、再建されると述べ、その際イタリア政府と、特にメローニ伊首相個人に対して、損傷した歴史建築の再建に加わる準備があることを表明したことにつき謝意を伝えた。
そして同氏は、「私たち、ウクライナには未来がある。なぜなら、私たちは文化と人間性を守っているからだ。ロシアは、そのテロによって、自らの歴史からの解体をのみ、近づけている」と発言した。
これに先立ち、なお、ロシア軍は、現在ウクライナ南部、とりわけオデーサ州への攻撃を連日行っている。23日には、オデーサ市中心部をミサイルで攻撃し、市民1名が死亡、20名以上が負傷。さらに、ウクライナ正教会(モスクワ聖庁)の救世主顕栄大聖堂にもミサイルが着弾していた。