クリミア橋損壊はロシアにとって大きな打撃=ウクライナ情報総局
ウクライナ国防省傘下情報総局のスキビツィキー副局長は、ケルチ海峡にかかるクリミア橋の損壊はロシアへの大きな打撃だと指摘した。
スキビツィキー副局長がテレビ局「私たちはウクライナ」へのインタビュー時に発言した。24日、情報総局広報室が伝えた。
スキビツィキー氏は、クリミア橋はロシア占領軍の兵站を見出すものであるため、同橋の最近の損壊は「ロシアへの大きな打撃だ」と指摘した。
また同氏は、「同橋は、複雑な建造物だが、攻撃を加えて、何より、私たちの領土に駐留するロシア軍の戦時補給の兵站を見出す機会はある」と発言した。
同氏はさらに、ロシアがケルチ海峡にこの違法建造物を建設し始めたのは、2014年に始まったロシア・ウクライナ戦争当初のいわゆる「ノヴォロシア」計画が失敗した後に始めたものであると指摘した。「ノヴォロシア」計画は、ロシア領とクリミアを陸で結ぶ回廊を作り出すことを想定したものだったという。
そして同氏は、「それ(クリミア橋)は、戦略的建造物であり、最初はクリミアのロシア軍への補給であったが、現在はクリミアと私たちの一時的に占領されているヘルソン州とザポリッジャ州に駐留する南部の軍全体への供給を行うものとなっている」と説明した。
これに先立ち、17日未明4時頃(ウクライナ時間)、クリミア橋で複数の爆発音が聞かれ、一部が破壊されていた。
ゼレンシキー大統領は、その後、ロシアが違法に建設したクリミア橋は無力化されねばならないと発言している。