ウクライナ海軍、民間商業船がウクライナ海洋港を利用するための新たな航路を発表
ウクライナ海軍は10日、民間商業船がウクライナの黒海の海洋港に出入港する際に利用する新しい臨時航路を発表した。同時に海軍は、同航路上には、ロシアからの軍事脅威や機雷の危険が残るとも警告した。
ウクライナ海軍がフェイスブック・アカウントで伝えた。
海軍は、今回発表された航路はウクライナが国際海事機関(IMO)に対して提案していたものだと指摘した。海軍はその際、IMOが、ウクライナに国際海洋法によって保証されている自由に貿易航行を行う権利があることを認めていると伝えた。
発表には、IMOがロシアに対して、国際条約を遵守し、黒海における貿易航行を脅かすことを止めるよう呼びかけたと書かれている。
今回発表された航路は何より、2022年2月24日のロシアの全面侵攻開始から、ウクライナ南部のチョルノモルシク、オデーサ、ピウデンニーの3つの海洋港に停泊している民間戦の出航を可能にするために利用されていくという。
同航路の利用は、現在の状況下における航行への準備を所有者・船長が認めている船舶のみが認められるという。
海軍は、ウクライナの食料を積んだ船舶が最後にオデーサを出帆したのは7月16日であるとし、ロシアが黒海穀物合意を離脱して以降、侵略国ロシアが、ウクライナ発食料品の世界市場へのアクセスを妨害するために、港湾の穀物インフラを攻撃してきたことを喚起した。さらに、アフリカ諸国を含む世界の首脳がロシアに対して、食料を用いた脅迫を止め、ウクライナの農産物の輸出を妨害しないよう呼びかけていることが喚起されている。