「ウクライナはたとえNATO加盟のためでも領土を明け渡さない」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、誰も北大西洋条約機構(NATO)への加盟とウクライナ領土を交換することはないとし、そのような提案は挑発だと強調した。

ゼレンシキー大統領が同日開催されたクリミア・プラットフォーム首脳会議後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「NATOと私たちの領土を交換するというのは、不誠実な話、不誠実な対話だ。それは、挑発だ」と発言した。

また同氏は、ウクライナはハルキウもドンバスもパウロフラードもドニプロも明け渡さないとし、「世界中の全ての分析者がそれを期待すらしませんように」と発言した。

同氏はさらに、ウクライナはロシアと戦っているのだから、困難ではあるとしつつも、「皆が忘れ始めているのだ。私たちがすでに勝利したという考えを抱いて、少し気が緩んでいるのだ。私たちは勝っていない。私たちは、私たちの国を破滅させない、という最初の一歩は実行した。そして、彼らが現在私たちを殲滅できないというのも事実だし、その事実は非常に重要だ。それは私たちの軍人にとっても、私たちの民にとっても重要な勝利だ。しかしながら、それはまだ最終的な勝利ではないのだ。私たちは、私たちの領土全てを脱占領せねばならないし、全ての私たちの国民を取り戻さなければならないし、そのような隣人に終止符を1点、あるいは3点打たねばならないのだ。そのため、私たちはNATOには入りたいが、そう単純なことではない」と発言した。

写真:大統領府