ウクライナ情報機関部隊のクリミア上陸作戦 ゼレンシキー大統領がコメント
ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、ウクライナ国防省傘下情報総局の部隊による一時的被占領下ウクライナ領クリミア上陸特殊作戦につき、ウクライナ側に損耗は出ていないと述べつつ、同時にクリミア解放について話すのは時期尚早だとも発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したレベロ・デ・ソウザ・ポルトガル大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「クリミア解放について話すのは時期尚早だ。第二に、私のところでの詳細な報告は、ブダーノウ将軍から行われる。第三に、そう、それは私たちの若者たちだ。第四に、私たち側に犠牲はない。それは良いニュースだ。少なくとも、これが私が国防省情報総局局長と電話で話し合うことができたことだ」と発言した。
また、情報総局は同日、テレグラム・チャンネルにて、作戦時の動画を公開した上で、海軍の支援を得た上で被占領下クリミアで特殊作戦が行われたと報告した。
発表には、「8月24日未明、一時的被占領下クリミアにて、ウクライナ海軍の支援を受けた上でウクライナ国防省情報総局の作戦が行われた。特殊部隊は船舶でオレニウカとマヤクの地区の岸へと上陸した」と書かれている。
さらに同局は、課題遂行時、ウクライナの軍人が占領者の部隊と交戦したとし、「結果、敵は人員に損耗を出し、敵の機材は破壊された。また、ウクライナ領クリミアに再び国旗がたなびいた」と伝えた。
そして、「全ての目的と課題は遂行された。特殊作戦の完了に際し、ウクライナの防衛者は損耗を出さず、現場を離れた」と報告されている。
その他同局は、地元住民から多くの問い合わせがあったにもかかわらず、クリミアのロシア占領政権は本件にコメントしておらず、「定められていた予定に従って弾薬が処分された」とだけ発表が出されたと伝えた。
その上で同局には、「ウクライナの防衛戦力は、今後も占領者に弾薬・機材・人員の処分支援を提供していく」と伝えた。
これに先立ち、ウクライナ国防省傘下情報総局所属のユソウ氏が、同日同局部隊がクリミアへの上陸を実行したと発表していた。
写真:大統領府