軍事行動なくしてクリミア奪還は不可能=ウクライナ軍インテリジェンストップ
ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は、クリミアは統合的な手段で奪還されることになるが、それを軍事行動なく実現することは不可能だと発言した。
ブダーノウ局長がニュースサイト「真実のクリミア」へのインタビュー時に発言した。
ブダーノウ氏は、「私が過去数年話してきたように、軍事的戦闘行為がなければ、それは不可能である。それは私のずっと前からの立場である。あなたは、何らかの領土が無血で取り戻すことができるという話を私から一度でも聞いたことがあっただろうか? まずもってないだろう。誰かが、ロシア軍が1ミリメートルでも、見せかけでなく、本当にどこかしらで後退することを、説得やらその他の外交的手法によって実現する手段を知っているというのなら、やってみせれば良い」と発言した。
さらに同氏は、クリミアでの進軍が容易だとの主張は誤りだとし、クリミアは約30%が山岳地帯であり、そこで防衛する場合、ほぼ100%敵にとって有利だからだと指摘した。同時に同氏は、それはクリミアの解放が不可能というわけではないとも述べた。
同氏は、「それは希望のない話というわけではない。しかし、それは、望まれているほど、容易なわけでもない、ということだ」と発言した。
その他記者から、敵がクリミアに築いている防衛ラインがウクライナの攻勢を難しくするか、との質問に対して、ブダーノウ氏は、「それは邪魔になるだろう」と答えた。
また同氏は、ウクライナ防衛戦力がクリミアへ進軍する際、プーチン露大統領からの核兵器使用の脅迫は続くだろうと指摘した。
これに先立ち、情報総局は24日、同局は海軍の支援を得た上で被占領下クリミアにて上陸作戦を行ったと報告していた。
画像:クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部