ウクライナはクリミアのロシアを政治的に武装解除させられるようになるかもしれない=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、同国がクリミアに到達したら、政治的手段でクリミアを占領するロシアを武装解除させられるかもしれないとの考えを示した。

ゼレンシキー大統領がナタリヤ・モシーチューク記者へのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちがクリミアの行政境界線、条件付き境界線に達したら、犠牲は少なくなる。私は、ウクライナ領クリミアのロシアの非軍事化を政治的な圧力で実現できるかもしれないと思っている。私は、その方がより良いだろうと思っている。私は、そう思っている。信じて欲しいが、私は、何よりまず、それ(編集注:クリミア解放戦)を履行する人のことを考えているのだ」と発言した。

同氏はまた、戦争とは常に損耗に関するものであるとし、常に損耗が最も少なくなるようにすることを考えるべきだと指摘した。

その他同氏は、現在多くの国がウクライナを支持しているが、もし自身がロシアの領土一体性を侵犯する決定を下したら、彼らはウクライナへと支援を供与しなくなるだろうと発言した。

同氏は、「仮に、私が、自国軍を送り、ロシア領へと向かうことを決めたら、それらの国が私たちと一緒ではなくなることを、私は確実に知っておかねばならない」と強調した。

また、記者が、2年前のインタビュー時にゼレンシキー大統領は、ウクライナの戦争を終わらせて、自身の両親にウクライナの変化を見せることを夢見ていると発言していたと述べると、ゼレンシキー氏は、「私は当時、野心家として話をしていた。しかし、現在、それは私にとっての優先課題ではない。正直に言う。第一(の夢)は、戦争を勝利で終わらせることだ。ただ、それぞれが異なる勝利(編集注:のイメージ)を有している。大統領である私としては、戦争の再来を不可能とする勝利を望む。私は、そのような勝利を得たい。それは容易ではない。それは、軍の強さだけにかかっているのではなく、安全保障機構や社会にもかかっているものである。何より、民にだ。民が団結し、一致していなければならない」と発言した。

その他同氏は、「強力な数の国が、最後まで私たちと一緒にいてくれる」とも強調した。

これに先立ち、ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は、クリミアは統合的な手段で奪還されることになるが、それを軍事行動なく実現することは不可能だと発言していた

写真:動画からのスクリーンショット