カホウカ水力発電所爆破による死者32名、行方不明者39名=ウクライナ国防省
ウクライナ国防省は5日、ロシアによる6月6日のウクライナ南部のカホウカ水力発電所の爆破により、現時点で死者32名が確認されており、さらに39名の行方が確認できていないと発表した。
国防省民間人対地雷保護・環境安全総局所属の将校ドゥダル氏が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ドゥダル氏は、「現時点で、今のところ32名の死亡、28名の負傷が確認されており、39名の居場所が確認できていない」と発言した。
同氏はまた、カホウカ・ダムの爆破後に最初の課題となったのは各地の水没だったと指摘し、68%以上の水没地域がロシアに占領されている場所だったため、そこで何人の人が亡くなったのか判明していないと説明した。さらに同氏は、「全体で612平方キロメートルが水没し、その内32%は脱占領後の地域だった。2783名が避難した。ヘルソン州の森の約65%が水没した」とも伝えた。
加えて同氏は、カホウカ・ダム爆破後、地雷などの爆発物が管理されていない状態になっていると指摘し、「現時点で、カホウカ水力発電所爆破後の水没地域の(爆発物)除去作業は終わっている。被占領地の地雷がどのように移動したかについて答えるのは非常に困難だが、しかし、以前は敷設されていなかった地域が爆発物で汚染された可能性はある」と発言した。
その他同氏は、カホウカ貯水場の水位は、爆破後に80%以上低下したとのデータがあると指摘した。
これに先立ち、6月6日未明、ロシア軍がカホウカ水力発電所のダムを爆破していた。
写真:Planet Labs