露軍、ウクライナをミサイルと無人機で再び大規模攻撃 オデーサ州で着弾・死者 キーウは全弾撃墜
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、6日未明に再びウクライナ各地をミサイルや無人機で攻撃した。南部オデーサ州では、無人機がイズマイル地区に着弾し、民間人が1名死亡した。
キペル・オデーサ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した。
キペル氏は、「約3時間にわたり、ロシアのテロリストたちはオデーサ州イズマイル地区を自爆型無人機で攻撃した。残念ながら、1名が死亡した。農業企業の職員であり、重傷を負い、病院で亡くなった」と伝えた。
同氏はまた、複数の自治体で破壊と火災が確認されたとし、穀物庫、行政庁舎、農業企業、港湾インフラと農業インフラの施設が損傷したと伝えた。
南部防衛戦力は、テレグラム・チャンネルにて、オデーサ州では15機の自爆型無人機「シャヘド136」を撃墜したものの、着弾も生じていると報告した。
キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍はキーウを巡航ミサイルと弾道ミサイルで攻撃したが、防空システムが全弾撃墜したと報告した。
発表には、「民間人殺害とインフラ破壊を目的とした、平和な街への敵の新たなミサイル攻撃だ。そして、また攻撃はシンプルなものではなく、複合的なものだった。暫定で、露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)たちは、露サラトフ州方面から戦略爆撃機Tu95msで巡航ミサイル『Kh101/555/55』を発射。同時にキーウに対しては、別のタイプのミサイル、弾道ミサイルの可能性のあるもの、を発射した」と書かれている。
同時に行政府は、これらのキーウへ向けて放たれたミサイルは全て防空戦力が撃墜したとし、現時点でキーウには犠牲者も破壊も生じていないと報告した。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、同日未明の敵の発射したミサイルと無人機計33点の内、23点を撃墜したと報告した。
空軍は、「2023年9月6日未明、敵はウクライナに対して、空中発射型と地上発射型のミサイルと、攻撃型無人機で攻撃した。全部で33の敵の空中標的が確認されている。空中発射型ミサイル『Kh101/Kh555/Kh55』が7弾、エンゲルス地区から戦略爆撃機Tu95msから発射。弾道ミサイル『イスカンデルM』が1弾。自爆型無人機『シャヘド136/131』が25機、南東方面と南方面(プリモルスコ=アフタルスク、チャウダ)から発射された」と伝えた。
ウクライナ防衛戦力は、この内以下23点を撃墜したという。
・巡航ミサイル「Kh101/Kh555/Kh55」全7弾
・弾道ミサイル「イスカルM」全1弾
・自爆型無人機「シャヘド136/131」15機