ロシア軍、ウクライナを連日ミサイルと自爆型無人機で攻撃 各地で犠牲者
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、8日未明と朝にもウクライナ軍を自爆型無人機とミサイルで攻撃した。南部ドニプロペトロウシク州クリヴィー・リフでは、8日朝の砲撃により、25人の負傷者が判明している。
国家非常事態庁がフェイスブック・アカウントでクリメンコ内務相の発言を伝えた。
クリメンコ内務相は、「クリヴィー・リフだ。市の中心部に飛来あり。警察署の1つが破壊された。ロシアの攻撃により、警察官1名が死亡。さらに3名の国家非常事態庁の救助隊員が瓦礫の下から救助された。彼らは重傷だ。6名の職員が様々なレベルで負傷した」と伝えた。
さらに同氏は、10時の時点の情報では、負傷者は25名に上ったとも伝えている。
北部スーミ州の州軍行政府は8日、テレグラム・チャンネルにて、スーミ市の民間セクターに対してロシア軍のミサイル攻撃があったと報告した。
発表には、「スーミの民間セクターにて、ロシアテロリストがミサイル攻撃を行った。民間家屋が破壊された。全当局が現場で活動している。人々にはあらゆる必要な支援が提供されている」と書かれている。
国家非常事態庁スーミ州総局は、フェイスブック・アカウントにて、8日朝のスーミへのミサイル攻撃により、民間の2階建住居が破壊されたと伝えた。さらに20軒以上の建物と8台の車両が損傷し、火災が発生したと伝えた。
瓦礫の下から、2名の住民(1953年生まれ男性と1958年生まれ女性)が救助されたと書かれている。
南部ザポリッジャ州のマラシュコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、8日朝にロシア軍が複数のミサイルでザポリッジャの民間インフラ施設を攻撃したと報告した。
マラシュコ氏は、「朝から、敵は複数のミサイル(暫定情報では弾道ミサイル)で州都の民間インフラ施設を狙った。現場では全ての関連当局が活動している」と伝えた。
同氏はまた、少なくとも1名の犠牲者が出ていると指摘した。
また、ザポリッジャ市議会のクルチェウ書記は、テレグラム・チャンネルは、現時点で、爆風により集合住宅と教育施設の窓が割れたことが確認されていると伝えた。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、南部のオデーサ州とミコライウ州では、発射された自爆型無人機「シャヘド136/131」20機中16機をウクライナの防空戦力が撃墜したと伝えた。
発表には、「2023年9月8日未明、敵は、南東方面と南方面(露プリモルスコ=アフタルスク、クリミア・チャウダ岬)から、オデーサ州を『シャヘド136/131』型自爆型無人機の一群で攻撃した。合計で20機の『シャヘド』のオデーサ州方面への発射が確認された」と書かれている。
防空戦力は、この内16機の無人機をオデーサ州とミコライウ州にて撃墜したと報告されている。