「ウクライナと日本のパートナーシップは模範となる」=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、ウクライナと日本はG7首脳宣言に基づいて、安全の保証に関する二国間合意の締結に向けた協議の開始で合意したと発言した。
ゼレンシキー大統領が同日の国民向け動画メッセージで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「先ほど日本の外相と日本のビジネス界代表者たちと会談した」とし、ウクライナの強靭さ、復興・発展、エネルギー、輸送、地雷除去、社会分野、新しい雇用の創出について話し合ったと伝えた。さらに同氏は、通信、情報保護、インフラ保護、グリーンエネルギー、自動車建設、農業についても非常に重要だと発言した。
そして同氏は、「私は、ウクライナと日本のパートナーシップは、グローバルな模範となると確信している。どのように命を守り、国民のための新しい可能性を作るのかということの模範だ。自由な民たちのための」と発言した。
さらに同氏は、非常に重要な安全保障分野の結果があるとし、日本との間で安全の保証に関する二国間文書の準備を始めることで合意したと伝えた。同氏は、「すでに米国、英国、カナダと仕事をしている。そして、次は日本だ」と発言した。
その他同氏は、ステファンチューク宇最高会議(国会)議長が日本を訪問し、G7議長会議に出席したことを報告した。同氏は、「会議の強力な宣言が出た。重要な会談が行われた。ウクライナへの明確な支持と、全てのウクライナ領からロシア軍が一掃されねばならず、それのみが公正で理想的な平和への道を開くのだという、強力なシグナルがある」と伝えた。
さらに同氏は、ステファンチューク氏がG7議長と欧州議会議長と共に日本の天皇陛下に謁見したことも報告し、「非常に象徴的だ」と指摘した。同氏は、「私たちが達成したことにつき、多くを物語るものだ。皆が一緒だということを。ウクライナのために闘い、ウクライナのために活動している一人一人が、一緒だということをだ」と発言した。
これに先立ち、9日、キーウを訪れた日本の林外相は、ゼレンシキー大統領と会談。その際双方は、ビルニュスで採択されたG7宣言に基づき、安全の保証に関する二国間合意に関する協議の開始に合意していた。