ウクライナの保安庁と海軍、クリミアにてロシアの防空システムを破壊=関係者
14日未明、ウクライナの保安庁(SBU)の防諜グループと海軍は、ロシアが2014年から占領するウクライナ南部クリミア・イェウパトリヤ近郊でロシア占領軍の防空システム「S400トリウムフ」を破壊した。
SBU関係者がウクルインフォルムに伝えた。
関係者は、「本日未明、SBUの軍事防諜グループとウクライナ海軍がイェウパトリヤ近郊でユニークな特殊作戦を実施した。総額12億米ドルするロシアの防空システム『トリウムフ』を減らしたのだ」と発言した。
同氏はまた、標的に対しては、無人機とミサイル「ネプトゥーン」が効果的に用いられたとし、「最初、SBUが無人機でシステムの『目』となるレーダーとアンテナを破壊した。レーダーが使えなくなってから、海軍部隊が2発の巡航ミサイル『ネプトゥーン』でS300/S400の発射装置を攻撃したのだ」と説明した。
その上で同氏は、クリミアにいるロシア人にはさらなるサプライズが待っていると述べた。
その他、同日、オシントグループの「オシントテクニカル」は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、イェウパトリヤ近郊での14日朝に破壊されたと見られる防空システム「S400トリウムフ」が配置されていた地点を示す衛星写真を公開した。
同グループは、「これが今朝早くにイェウパトリヤ近郊でウクライナの無人機に狙われたとみられる、ロシアの(S400)防空システム砲台だ。写真は2週間前のものだ」と書き込んだ。
これに先立ち、ロシアが2014年以降占領するウクライナ領クリミアのイェウパトリヤにて、14日未明に複数の爆発音が聞かれていた。