ウクライナ情報総局、露軍黒海艦隊司令部への攻撃後の雰囲気を報告

ウクライナ国防省傘下情報総局に所属するチェルニャク氏は、ウクライナ軍が南部の被占領下セヴァストーポリに位置するロシア占領軍黒海艦隊を攻撃して以降、被占領下クリミアのロシア軍の間の雰囲気は一層重苦しくなっていると発言した。

情報総局広報室が伝えた

チェルニャク氏は、「ウクライナ領の(クリミア)半島におけるロシア占領軍の間の雰囲気は一層重苦しくなっている。特にロシア黒海艦隊司令部へのミサイル攻撃が行われた、ウクライナ安全保障・防衛戦力のセヴァストーポリでの『カニの罠』作戦後だ」と発言した。

さらに同氏は、「『カニの罠』は大漁だった。露黒海艦隊司令部への攻撃後、救急車、消防車、霊柩車が大漁に走っていた。このように占領者にとって状況は懸念を呼び起こすものであり、彼らが戦艦の残りやその他の占領設備の残りをどこに隠そうが、その懸念はクリミア全体に広まっている」と指摘した。

また同氏は、「ウクライナのインテリジェンスはクリミアのロシア侵略軍の居場所を全て見ており、ウクライナ軍がその情報を利用している」と伝えた。

そして同氏は、「クリミアのロシア人にとって唯一の安全な手段は、自らの錆びついたガラクタとともにウクライナの半島からどこか遠くへ去ることだ」と強調した。

その他同氏は、ロシア領内で頻発している爆発について、「一定の法則を見られる。燃えているのは、ロシアのミサイル産業企業をはじめとする軍産複合企業の施設であり、爆発しているのは、飛行場の戦略爆撃機、戦闘機、輸送機であり、炎上しているのは、彼らの石油備蓄施設、FSBの建物やその他の兵器や兵員の位置する軍事施設である」と述べ、侵略国の攻撃対象となっている優先的軍事施設のリストの存在を指摘した。

そして同氏は、「そのリストの項目には、効果的な攻撃が行われたことや、再度より強力な攻撃が必要であることを示すマークが加えられている」と発言した。

また同氏は、ウクライナ情報機関の特殊作戦のコードネームは、通常は実行する将校がつけると指摘した。同氏は、「そのような名称はいずれも、作戦の意味や象徴性を強調するものとなっている。例えば、ウクライナ国防省情報総局の今年8月24日のクリミアで行われた特殊作戦は『力の目覚め』と名付けられていた。ロシアがクリミアを奴隷と化してからの過去10年で初めて、特殊情報部隊がウクライナの国旗を立てることで、被占領下にいるウクライナ国民全員に対して、自由とウクライナのジェダイの剣の光が近いこと、すなわち半島内の抵抗運動の活発化の時、力の目覚めの時が満ちたことを思い出させたのだ」と説明した。