ロシア軍、ウクライナをミサイルと自爆型無人機で攻撃 南部に着弾 負傷者あり
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、15日夜から16日未明にかけて同国にミサイル5弾と自爆型無人機12機で攻撃を行った。ウクライナ空軍は、その内、ミサイル2弾と無人機11機を撃墜したと報告した。
ウクライナ空軍がフェイスブック・アカウントで伝えた。
発表には、「10月16日未明、ロシア侵略軍は複数方角から、弾道ミサイル、誘導航空ミサイル、自爆型無人機を使いウクライナを攻撃した」と書かれている。
ロシア軍が攻撃に使用したのは、弾道ミサイル「イスカンデルM」1弾、誘導航空ミサイル「Kh59」5弾、自爆型無人機「シャヘド136/131」12機。
これに対して、ウクライナ防空戦力は、「Kh59」2弾、「シャヘド」11機を撃墜したと書かれている。
南部ドニプロペトロウシク州のリサク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルで、同州ドニプロ地区へミサイルが着弾したと報告した。
リサク長官は、「未明、侵略者は州をミサイルで攻撃。1弾は空軍司令部『スヒード(東部)』の部隊が撃墜。もう1弾はドニプロ地区内に着弾した」と伝えた。
中部ポルタヴァ州のプロニン州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、撃墜されたミサイルの破片により民家が損傷し、民間人3名が負傷したと報告した。
プロニン氏は、「未明、敵はポルタヴァ州をミサイルと無人機で攻撃。ミルホロド地区にて、爆発音が聞かれた。幸いなことに、民間インフラや重要インフラに着弾はない」と書き込んだ。
同時に同氏は、ミサイルの破片により複数民家が損傷したとし、暫定情報で3名が負傷、内1名は10歳の児童だと伝えた。同氏は、「全員病院へ搬送された。死者は出ていない」と伝えた。
南部キロヴォフラード州の州軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、同州にはロシア軍のミサイル・無人機攻撃の際に着弾があったと発表した。
発表には、「夜間中、敵はキロヴォフラード州に対してミサイルと無人機でのテロを行った。防空システムが稼働。撃墜もあるが、残念ながら、着弾もある」と書かれている。
1名が病院へ搬送されたという。民間インフラの破壊はないとのこと。
中部フメリニツィキー州のチュリン州軍行政府第一副長官は、テレグラム・チャンネルにて、未明ロシア軍が同州を自爆型無人機「シャヘド」で攻撃したところ、防空戦力が撃墜し、被害は出ていないと伝えた。
その他、南部ザポリッジャ州のマラシュコ州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントで、過去24時間、ロシア軍は同州23の自治体を砲撃。76歳の女性が負傷したと報告した。
南部ドニプロペトロウシク州州軍行政府は、同州ニコポリとマルハネツ共同体が夜間榴弾砲と多連装ロケットシステム「グラート」で攻撃されたことを報告した。犠牲者なし。