ウクライナ軍、クリミアで露軍揚陸艇2隻を攻撃=情報総局

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ウクライナ国防省傘下情報総局は、10日未明ウクライナ軍が一時的被占領下クリミアにて、ロシア軍のセルナ級揚陸艇2隻を攻撃したと伝えた。

情報総局関係者がウクルインフォルムに同情報を認めた。

関係者は、攻撃はチョルノモルシケ町(クリミア西部)で行われたという。

その後、情報総局は、公式ウェブサイトで同攻撃につき公表した。

発表には、「夜間作戦の結果、一時的被占領下クリミアにて、ロシア連邦黒海艦隊の小型揚陸艇を攻撃した。11770型揚陸艇(セルナ級)である」と書かれている。

船舶には、船員やBTR82(装甲兵員輸送車)などの装備が積載されていたという。

また、今回の特別作戦は、ウクライナ政権が運用する募金用ウェブサイト「ユナイティド24」の支援のおかげで実現することができたと書かれている。

その他情報総局は、ロシア軍はセルナ級揚陸艇をズミーニー島占領の際の兵器や兵員の揚陸の際などに積極的に利用していたと伝えた。

また、ロシア軍は、揚陸艇に地対空ミサイルシステム「トールM2」を積んでいたという。

セルナ級揚陸艦は、高速で、積載量最大45トン、92人の武装した揚陸用兵員を乗せることができると説明されている。

また、「ウクライナ安全保障・防空戦力による複数の攻撃を受けて、ロシア軍に実質的に艦船用防空手段が欠如している中で、地対空ミサイルシステムを船上に積んだこのような船は、侵略者にとって、ロシア黒海艦隊の艦船を襲撃時の援護の役割を担っていた。今後は、それもそのアイデアも破壊されたのだ!」と書かれている。

これに先立ち、テレグラム・チャンネル「クリミアの風」が、10日未明、被占領下クリミア・チョルノモルシケにて、爆発音が聞こえたと報告していた

地元住民の話では、何かしらの「飛来」があったようだという。投稿には、救助隊が飛来のあったバラックの瓦礫を除去しているとか、ボートが攻撃を受けたようで、潜水士が海中で作業を始めたなどと書かれていた。

更新(10日10時53分):情報総局公式ウェブサイトの情報を追加。攻撃を受けた船種を訂正。