ロシア軍発射のミサイルや自爆型無人機はそれぞれに標的がある=ウクライナ空軍報道官

ウクライナ空軍のイフナト報道官は、ロシアがウクライナ領に向けて発射しているミサイルや自爆型無人機には、それぞれ標的があるのであり、ロシアがウクライナの防空を疲弊させるために攻撃していると話すのは正しくないと発言した。

イフナト報道官が「フォークス」へのインタビュー時に発言した

イフナト氏は、「私たちの防空を疲弊させるため、私たちのミサイルを使わせるために攻撃が行われていると話してはいけない。それは正しくない。それぞれのミサイル、それぞれの無人機が自らの標的に向かって飛んでいる。ミサイル一弾一弾には、重要インフラ施設であったり、何らかの防衛企業であったり、軍事施設であったり、何らかの倉庫であったりといった、着弾させるための的がある。彼らはそのことをただただ行っているわけではない。それぞれのミサイルに目的があり、無人機も然りである」と発言した。

その他同氏は、ロシアが大量のミサイルや無人機で攻撃する場合、ウクライナの全防空戦力、防衛戦力が集中すると指摘した。その際同氏は、「防空は多くのもの、多くの要素で構成されている。戦闘機、地対空ミサイル部隊のような地上発射型手段、また標的を発見する無線部隊もある。それから、短距離防空で、それは陸軍やその他防空戦力に多い。それから起動射撃班などだ。それら全てがあのような大きな緊張を同時に受け取る。まず戦闘偵察と言われる無人機が飛んでくる。それからミサイルが様々な方角で飛んでくる。当然、システムへの再装填のための時間も必要だ」と説明した。

また同氏は、ウクライナの防空は「今日、町、施設などの局地的防衛に注力している」と指摘した。その際同氏は、「そのため、残念ながら、無人機もミサイルも、遠くまで、西側の国境まで飛び得るのであり、それらの潜在的標的の手前で、防空により撃墜されるのだ」と発言した。

加えて同氏は、「敵は大量のミサイルと無人機で攻撃してくる時、それらができるだけ多く標的に着弾するよう、私たちの防空に負荷をかけようとしている」と指摘した。