「過去1年は困難だったが、ウクライナ軍は良い仕事をした」=ゼレンシキー宇大統領、米メディアにインタビュー
ウクライナのゼレンシキー大統領は、米フォックスニュースとインタビューを行った際に、過去1年のロシアとの戦争を振り返った。
ゼレンシキー大統領が戦地前線にてフォックスニュースの主要キャスター、ブレット・バイアーとのインタビューを行った。
ゼレンシキー氏は、「2年前、彼ら(ロシア軍)はハルキウ州を占領したが、私たちは今その地域にいる」と発言した。
さらに同氏は、「私たちは黒海封鎖を解除し、現在、穀物ルートなどがあり、私たちはロシア艦隊の多くの艦船を破壊した。(中略)それを私たちは2年間で行った。そう、過去1年は、私たちにとって概ね苦しいものであったが、しかし…、実現されたことは、私は良い仕事だと思っている」と指摘した。
同氏は、今回のインタビューを砲撃音が聞こえるロシアの陣地から2.5キロメートル未満の地点で行った。その際同氏は、ウクライナ軍の活動と成果を賞賛し、ロシアが達成できたのはアウジーウカの制圧だけであり、それが過去9か月でロシア側の最大の成果だと指摘した。
加えて同氏は、ウクライナが必要としている支援を受け取る上での障害となっている「官僚主義」や装備品・武器の不足につき失望を表明した。また同氏は、「時は金なり」だと強調した。
同氏はそのほか、米議会において、ウクライナの戦いへの支持が弱まっていることは理解しつつも、米国のような同盟国からの供給は不可欠であると主張した。
その際同氏は、「私たちは生き延びねばならない。私たちは、何らかの並行的な方策、あるいはルールを見出さねばならない。しかし…、その支援が決定的な意味を持っていることをあなたは理解しているだろう。それなしでは…、私たちのところでは、病院にてあのような英雄的な若者たちの数がどんどん増えることになる。なぜなら、身を守る真の盾や強力な火砲がなければ、人を失ってしまうのだ」と発言した。